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経産大臣賞の受賞祝賀会に150人  森鐵工所    本村会頭らが発起人に


 タイヤ製造装置部品を手掛ける株式会社森鐵工所(久留米市大石町、森春樹社長)は6月5日、同市の萃香園ホテルで「中小企業IT経営力大賞2013(経済産業大臣賞)」大賞受賞記念祝賀会を開いた。
 同賞は、経済産業省が優れたIT経営を実現する中小企業などを全国から選出するもので、2月21日付で同社が大賞を受賞したことから、本村康人久留米商工会議所会頭らが発起人となって開催したもの。午後6時に開会し、着席式で約150人が出席。会を前に同社の沿革を紹介。続いて発起人代表の本村会頭が「久留米の誇り。商工会議所の運営にあたっても日ごろから協力いただき感謝申し上げる。今後も地域の発展に貢献していただきたい」とあいさつ。続いて、生越晴茂九州経産局地域経済部長が、今回の受賞要因を説明した後、楢原利則久留米市長ら4人が来賓あいさつ。
 森社長は「支援していただいている皆さまのおかげ。世界に工場を持たずとも、ITを活用することで、人員整理を行わずにコストを削減し、久留米の地で勝負できることが実証できた。しかし、まだ、すべてを使いこなしているとは言えない。まだまだ、発展途上の初期段階なので、今後も業務効率化、高品質を追求してグローバル・ニッチ・トップ企業として地位を確立していく」と謝辞を述べた。
 森鐵工所はタイヤ成型ドラムの専業メーカーで売り上げの8割を世界35カ国以上に輸出。同分野で世界シェア4割を占める。価格低下が求められる厳しい状況の中、品質確保を維持し、低コスト・納期短縮を徹底するため、CAD・CAM、24時間無人運転を可能にした「マシーニングセンター」の導入、進ちょく管理のためのITシステム・テレビモニターの設置、提案営業など営業効率向上のためのiPadを活用。人員整理をせず、また、将来予想される熟練工不足に備え、ITを駆使し、内製比率を高め、一人あたりの生産高を上げてきたことが評価された。