NEWS

  • 地域

紙媒体低迷、海外先行投資で減収減益  ゼンリン    通期予想も下方修正


 株式会社ゼンリン(北九州市小倉北区室町1丁目、高山善司社長)の09年3月期中間決算は、売上高が232億4400万円で前年同期比2・2%減、経常利益が4億2200万円で同73・9%減の減収減益となった。
 景気後退の影響などにより、住宅地図など紙媒体の商品販売が低迷。利益面でも、海外などの新規市場開拓における先行投資が利益を圧迫し、大幅な減益となった。中間純利益は5億4900万円で同59・2%減。セグメント別に見ると、主力の地図データベース事業は、カーナビなど電子媒体は概ね計画通りに推移したが、紙媒体の低迷から売上高233億円で同22・1%減。一般印刷関連事業も緩やかな受注減傾向が続いており、売上高24億300万円で同2・1%減。その他事業は売上高8億2800万円でほぼ横ばい。
 通期の予想は当初予想からの修正を発表し、売上高558億円(前回予想から2・3%マイナス)で前期比1・5%増。経常利益は64億円(同14・1%マイナス)で同2・0%減を見込んでいる。