NEWS

  • 地域

糸島で電動バイクの電池交換所設置  明和製作所    1回300円で30km走行


 電気モーター製造の株式会社明和製作所(糸島市志登、生野岳志社長)は11月1日から2カ月間、糸島地区の飲食店などと協力し、電動バイク(EV)の電池を交換する実証実験を開始した。
 同社が7月に九州大学と共同で受託した独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「新エネルギーベンチャー技術革新事業」の一環。同社では2年前から独自で同地区に充電スポットを普及し、現時点で35カ所に設置してきたが、電池交換を初めて設置する。設置場所は雑貨店「ちきゅう屋」、飲食店「伊都安蔵里」、飲食店「伊都ホットサンド 笑顔」の3カ所。これにより、従来1時間かかっていた充電時間を除くことができる。また、交換費用は充電の1回50円(5~10km走行可能)に比べ300円と割高だが、約30km走行できる。同社では、「電池交換の需要が高ければ、交換所の複数設置も検討している。当社のEVを普及させるためにもインフラ整備には今後も注力しきたい」と話している。
 同社は1959年11月設立。資本金2184万円。従業員数83人。12年3月期の売上高は7億2700万円。生野社長は62年5月30日生まれの50歳。大阪府出身で立命館アジア太平洋大学経営大学院修了。