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第3四半期は操業停止など震災響き約9億円の赤字に  三井ハイテック    通期黒字化は見込めず


 半導体部品メーカーの三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の12年1月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比1・9%増の385億12百万円で増収、経常利益は0円(前年同期は6億87百万円の赤字)で赤字改善だった。
 省資源、省エネルギー製品の販売に注力し、売上高は前年並みで推移。電子部品など半導体関連製品は低迷したが、自動車用などの電機部品が増収をけん引した。利益面では、中間期は経常利益が黒字化したものの当期では0円となった。さらに東日本大震災に伴う取引先の生産調整の影響を受け、東北の工場が一時操業停止。これらの固定費、復旧費用の5億1千万円を特別損失に計上し、四半期純利益は8億97百万円の赤字となった。
 当決算発表時に通期の予想を修正しており、売上高は前期比ほぼ横ばいの5百億円、経常利益は4億円の赤字(前期9億42百万円の赤字)、当期純利益は15億円の赤字(前期27億57百万円の赤字)の見通し。経常利益、当期純利益はいずれも黒字予想だったが、円高、タイ水害の影響などを理由に下方修正している。