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第3四半期は土木建設受注減で減収減益  日本乾溜工業    防災安全衛生用品は好調


 交通安全施設・法(のり)面工事などの施工、産業安全衛生用品販売・日本乾溜工業株式会社(福岡市東区馬出1丁目、内倉貢社長)の09年9月期第3四半期(08年10月~09年6月)決算は売上高が79億6700万円で前期比8・6%減、経常利益が2億700万円で同42・3%減の減収減益だった。
 新型インフルエンザをはじめとする感染症対策などの防災安全衛生用品の売上高は増加したが、上期の土木建設部門の受注減を補いきれなかった。また、仕入れコスト削減などに努めたが工事部門の売上高減少が影響して営業利益、経常利益ともに減少した。通期は、官公庁の会計年度末に完了・納入する業務が過半を占め、下半期は上半期に比べて売上高の割合が下回ることから売上高100億円で前期比6・1%減、経常利益7000万円で同67・7%減の減収減益を見込んでいる。同社では「政府の経済危機対策や九州各県の地元経済の浮揚作による公共事業の前倒し発注が実施される計画だが、収益の遅れを取り戻すことは厳しい。引き続き利益面について経費削減に努めたい」と話している。