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第1四半期は競争激化で経常赤字に  山下医科器械    通期は増収減益見込み


 医療用消耗品・機器卸の山下医科器械株式会社(福岡市中央区天神1丁目、山下尚登社長)の09年5月期第1四半期連結決算は、売上高が82億2000万円で前年同期比1・4%増、経常損失が1億1900万円(前年同期は3400万円)で赤字となった。
 医療用品の受発注サービス「SPD」事業のシェア拡大などで増収となったが、医療機器業界の競争激化による利益率低下で赤字となった。事業別では、一般消耗品分野がSPDの受注増で売上高42億200万円の同3・2%増、低侵襲治療分野が内視鏡処置用医療材料の販売先拡大で売上高17億7100万円の同1・0%増、医療情報部門が開業医市場における電子カルテの新規導入や医療事務用コンピュータの買い替え需要が増加し売上高2億5300万円の同27・8%増となった。一方、一般機器分野が売上高13億2100万円で同2・8%減、メディカルサービス分野が6億7100万円の同6・8%減だった。通期では急性期医療市場向け営業強化や新規開業医サポート事業に注力することなどで売上高が386億2200万円で同8・1%増、経常利益が3億7500万円で同4・4%減を見込んでいる。同社では「仕入統制の強化や販売管理費の見直しなどによる収益力の強化を図る」と話している。