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第三者割当引受で介護コンサル会社を子会社化  シノケングループ    高齢者向け住居への参入視野に


 株式会社シノケングループ(福岡市博多区博多駅南1丁目、篠原英明社長)は11月30日、介護コンサルティングを主業務とする株式会社リクロス(福岡市中央区大名1丁目、跡部宗教社長)の第三者割当増資を引き受け子会社化した。
 リクロスは、サービス付き高齢者向け住宅の開発企画や、既存賃貸住宅の高齢者向け賃貸住宅へのコンバージョン企画などの実績があり、同社を子会社化することで賃貸管理物件の高齢者向け住居へのコンバージョンや、サービス付き高齢者向け住宅など介護用住居の企画提案・新規受注獲得などの効果が見込めるほか、中長期的には高齢化社会に柔軟に変化・対応できるグループ体制の構築を目的としている。
 リクロスは2006年3月設立、資本金は300万円(増資前)、11年12月期の売上高は2865万円。11月30日に140株、発行総額700万円の第三者割当増資を実施した。

 12月期利益予想を上方修正

 同社は11月27日、8月に公表した12月期連結決算の利益予想を上方修正した。営業利益は予想比25・3%増の18億8000万円(前期比43・6%増)、経常利益は43・6%増の15億8000万円(79・3%増)、当期純利益は55・8%増の14億8000万円(47・9%増)を見込む。売上高予想は前期比18・6%増の235億円で修正はない。
 主力の不動産販売事業で、すでにアパート販売では前年実績を大幅に上回っているほか、第4四半期の販売状況がアパート、マンションともに好調を維持。また不動産賃貸管理、金融・保証関連事業やその他事業も管理戸数の増加に伴って着実に伸長しており、加えて金融機関からの借入調達コストが低減して営業外収支が向上しているため。11月末に子会社化し連結対象子会社となったリクロスの業績は加味していない。