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立地件数47件で前期比10・4%減   10上期九州工場立地動向    前年下期に次ぐ低水準


 2010年上期の九州の工場立地件数は、前期比10・6%減の47件で、半期ごとの集計を開始した1980年以来、直前の09年下期に次いで2番目に低い件数となった。
 敷地面積は前年同期比61%減の35・9ha、平均面積は0・8haで前年同期を1・2ha下回った。 九州経済産業局では要因として一昨年来の景気悪化に加えて円高やデフレなどの影響で、企業の設備投資計画の凍結や見直し、投資意欲の減退などを挙げている。
 業種別では食料品が12件(前年同期比1件増)でトップ。次いで飲料・たばこ・飼料が4件(1件増)、各3件で化学工業(前年同数)、金属製品(1件減)、生産用機械器具(前年同数)、輸送用機械器具(1件増)が並んでいる。08年上期以降、金属製品等の立地が減少する中で、食料品の立地は堅調に推移している。環境・リサイクル関連の立地は7件で堅調に推移しており、08年下期以降減少傾向にあった自動車関連の立地は6件で、前年下期の1件から増加に転じている。同様に08年上期以降減少傾向にあった半導体・液晶関連も4件で、前年下期の1件から増加に転じている。
 県別では福岡が前年同期を1件下回ったものの16件でトップ。9件ずつで宮崎(2件増)と鹿児島(増減なし)で続き、長崎4件(増減なし)、熊本3件(増減なし)、大分1件(4件減)の順。佐賀県は前年同期から2件減って立地がなかった。