NEWS

  • 地域

空調の消費電力を抑える管理機器を発売  津福工業    初年度3百台の納入見込む


 特殊・一般空調機器開発、製造、販売の津福工業(久留米市梅満町、津福一宏社長)は、2月から空調設備を制御して電力使用量をコントロールする「デマンド管理コントローラー」の販売を本格化した。
 同商品は、温度調節が可能なインバーター式の空調機器に対応するもの。目安として2002年以降に導入された機種を対象とする。電力使用量を抑えたい時間帯をタイマー設定すると、エアコンの使用電力の上限設定を制御して自動的に省電力運転に切り替え、使用電力をカットする。制御のオン・オフはタッチパネルで切り替えが可能。
 昨年7月に開発し、8月からデモ機を試験的に導入していた。コントローラー1台につき制御可能なエアコンの台数は4台、8台、16台の3タイプを発売し、価格は14万8千円から21万円(税別)。フロアに複数台の業務用エアコンを設置している店舗や倉庫、工場などでの利用を想定している。初年度の納入見込みは3百台。津福社長は「機能を必要最低限に絞り、低価格を実現した。すでに120店舗で採用が決定している。1月に実施した導入前後の調査では、積算電力量を約25%削減できた。コスト削減や省エネのツールとしてぜひ利用してほしい」と話している。
 同社は1963年6月設立。資本金は45百万円。12年2月期の売上高見込みは6億円。従業員は28人。津福社長は久留米市出身。1969年2月26日生まれの43歳。趣味はゴルフ。