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福祉用ロボットの九州地区取次店に  キシヤ    茨城のメーカーと契約


 医療機器販売の株式会社キシヤ(福岡市東区松島1丁目、楠田幸次郎社長)はこのほど、茨城県つくば市のロボットスーツ開発・製造、販売、サイバーダイン株式会社(山海嘉之社長)が開発した福祉用ロボット「ロボットスーツ 福祉用」の九州地区取次店契約を結び、12月からサービスを開始した。
 同製品は、下肢に障がいを持つ人や脚力が弱くなった人の筋力の代わりとなり、装着者の下肢動作や歩行をアシストする機能を持つ。装着者が筋肉を動かそうとする際に皮膚表面に現れる微弱な生体電位信号を読み取り、スーツに伝達することで装着者の意思に応じた動作を支援する仕組み。主に患者の自立や運動訓練を支援する福祉機器として用いられている。
 業務エリアは九州全県で、主に医療機関や介護施設を対象にレンタル提案を行う。初期費用は両足で55万円、片足で40万円。適用目安は、身長145~185cm、体重80kgまでを想定。レンタル期間は半年~5年で、月額レンタル料は約11万~18万円前後。11年3月までに13件の利用を目標にしている。徳永利隆常務は「自分で歩きたいという想いをもつ人々の希望を叶えるため、HALの普及を推進したい」と話している。
 同社は1910年6月創業、68年6月設立。資本金3千万円。従業員354人。楠田社長は福岡県出身。1958年3月25日生まれの52歳。趣味はゴルフ、読書。サイバーダイン社は筑波大学発ベンチャーとして2004年6月設立。資本金21億4278万5千円。従業員54人。山海社長は岡山県出身。筑波大学大学院システム情報工学研究科教授。