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福岡県木造・木質化建築賞で大賞 鳥飼八幡宮


週刊経済2024年2月14日発行号

木造の部で対拝殿が受賞

宗教法人鳥飼八幡宮(福岡市中央区今川2丁目、山内圭司代表)の対拝殿が1月26日、第10回福岡県木造・木質化建築賞の大賞を受賞した。
同賞は、県産木材の需要拡大を図るため、民間や公共施設の木造・木質化を推進しており、そのモデルとなる優れた建築物を表彰するもの。鳥飼八幡宮が木造の部で受賞した対拝殿は、福岡県産のヒノキとスギを用いており、木材のロスがないように木材の選定や加工を施したことや、純粋に柱と梁だけで建物を支える、伝統的な日本建築の構造を用いている点などが特徴。境内の景観を損なわぬように透明度の高いガラスを用い、照明ではなく、自然光だけで明るくなる構造にした。設計者は一級建築士事務所二宮設計、施工者はアスミオ.㈱、㈲杉岡製材所。
同八幡宮の高野竜マーケティング室長は「対拝殿はもともと本殿と拝殿の遷宮のために仮宮として建立したが、遷宮後も境内摂社の拝殿として利用できるように計画した」と話している。