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福岡地場2社と共同出資で太陽光の合弁会社  中国の金壇正信光伏電子有限公司    福岡市内に販社


 中国江蘇省の太陽光発電パネルメーカー「金壇正信光伏電子有限公司」は、福岡の地場商社2社と共同出資し、8月9日付で福岡市内に太陽光発電パネルの輸入卸売会社の日本法人「正信ソーラージャパン」を設立した。
 金壇社が手がける太陽光パネルを国内で広げていく計画で、日中の企業による太陽光発電パネルの合弁会社は初めてという。出資したのは電化製品の輸入卸売商社のエスケイジャパン株式会社(筑紫野市、杉弘行社長)と太陽光発電資材の開発販売の株式会社グローバル環境(福岡市博多区、蘇慶社長)。資本金は1千万円で、出資比率は金壇社55%、エスケイ社35%、グローバル社10%。所在地はグローバル社が本社を置く博多駅前3丁目の藤井ビル2階で江蘇省と姉妹都市である福岡県の支援を期待して福岡市内に拠点を置いた。会長には杉エスケイ社社長、社長には蘇グローバル社社長が就任した。
 金壇社の太陽光パネルは、材料にレアメタルのガリウムを添加することで、高耐圧で低損失構造を売りにしており、杉会長によるとドイツの太陽光発電国際展示会「Photon(フォトン)」で、太陽光パネル部門で太陽光出力数8カ月連続1位を獲得。日本以外の37カ国で、メガソーラーを中心に販売している。2011年売上高は約540億円。
 正信ソーラー社では、一般の戸建住宅に取り付ける家庭用タイプのパネルに力を入れ、大手家電量販店などと提携して売り出していく。家庭用パネルの初期費用は60坪目安で70~80万円程度を予定。初年度売上高は百億円を見込む。杉会長は「他社に比べ、半額以下に抑えられる。今後は国内の拠点を広げ低コストで高品質製品を普及させる」と話している。