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県内ホームレスは614人で半減   ホームレス実態調査    福岡市は6割減


 県福祉労働部保護・援護課がまとめたホームレスの実態調査によると、福岡県内のホームレスは614人で、過去最多だった前年同期に比べて50・4%の大幅減となった。
 特に県内の8割近くを占めていた福岡市が393人で前期比59・4%減となり、大幅減につながった。また、5回目の調査で初めて1000人を下回り、初調査の7年前と比べても48・3%減となっている。市町村別では福岡市が最多で、次いで北九州市の141人、久留米市の41人、春日市と大野城市が8人ずつの順。福岡・北九州の両政令市で全体の86・9%を占めているが、占有率は3・4ポイント下がった。全国平均は前期比16・7%減だった。
 同調査は、02年施行の「ホームレスの自立等に関する特別措置法」に基づき、厚生労働省が各自治体に委託。各市町村は巡回による目視調査で実態の把握に努めている。03年1月の調査開始から、07年以降は毎年1月に実施して今回が5回目になる。同課では「福岡市の減少が著しく、県全体の減少につながった。福岡市では、前年度の重点政策として力を入れ、就労自立センターの開所や巡回相談事業など対策に取り組んだ成果ではないか」と話している。