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百道浜の旧産学官連携施設に研究開発拠点 QPS研究所


週刊経済2024年2月27日発行号

福岡市が借受候補者公募、3月に契約予定

九州大学発宇宙ベンチャーの㈱QPS研究所(福岡市中央区天神1丁目、大西俊輔社長)は2月7日、同市早良区百道浜3丁目の旧産学官連携施設に研究開発拠点を設けることを発表した。
同施設は福岡市が九州大学から譲渡を受けたもので、昨年9月に土地と建物を一体的に活用する借受候補者を公募していた。建物は4階建て、延べ床面積約2693㎡。3月に契約締結を予定しており、その後試験設備環境や生産体制を整え、衛星を量産するための高効率化を図る。また、将来的には本社機能の一部、または全部の移転も視野に入れている。
大西社長は「昨年から衛星の生産能力を現状の年間4機から10機へと上げる施設増設の計画を進めてきた。福岡市の施設1棟を新たな拠点の場として活用できることは、私たちのプロジェクトにとって大きな後押しになる」とコメントしている。