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産機事業が好調持続し増収減益に  南陽    建機事業は更新需要の低迷が影響


 福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社、株式会社南陽(武内英一郎社長)の2012年3月期の第2四半期連結決算は、売上高が前期比2・7%増の149億27百万円、経常利益は同2・5%減の4億4百万円で増収減益となった。
 売上高は5月10日に発表した当初見込みを14億27百万円上回り、経常利益は2億15百万円上回った。営業利益は13・2%減の3億65百万円、四半期純利益は6・7%減の2億17百万円となった。
 産業機器事業では、大手電子部品、半導体メーカーの震災の影響が一部を除き限定的にとどまるなかで、スマートフォンや省エネ分野をはじめとした開発案件の提案強化で、電子部品、半導体製造装置の販売が好調に推移。消耗部品、生産部品の販売も安定的に推移した。連結子会社の増加もあり、売上高は11・7%増の85億7千万円で二ケタの伸びを示し、セグメント利益は1・9%減の3億91百万円となった。
 建設機械事業では、震災の影響で新車の納期遅延が発生し、中古建機の販売も更新需要が低迷。既存顧客への提案強化と高付加価値商品の販売強化を進めたが、低迷した更新需要の影響を受け、売上高は7・3%減の61億5千万円、セグメント利益は17・9%減の1億32百万円となった。砕石事業の売上高は同10・8%減の2億7百万円で、セグメント利益は同48・3%減の11百万円だった。
 通期では、売上高が5・4%減の270億円、経常利益が31・7%減の5億円を見込んでいる。なお、同社は10月27日に第2四半期の業績予想を上方修正したが、通期については修正を見送った。