NEWS

  • 地域

産業用車両など生産する中国工場完成  筑水キャニコム    2015年までに海外百カ国と取引へ


 産業機械運搬車や草地機械製造の株式会社筑水キャニコム(うきは市吉井町、包行均社長)が中国で設立した現地法人「筑水農機有限公司」(江蘇省常州市、包行義郎総経理)の新工場がこのほど完成、春から稼働する。
 名称は「ジャスパー(JASPER)ガーデン工場」。敷地面積3万3千平方m、延べ床面積1万5百平方m。工場隣には80人収容できる食堂付き個室社員寮を併設した。新工場を世界市場への量産拠点とし、生産から販売までの一貫生産体制が整う。設計部門を現地に置き、農業用電動カートや電動スクーターを生産するほか、海外仕様の機種開発にも取り組む。現在、欧米など海外33カ国と取引実績があるが、2015年までに世界百カ国との取引を目標にする。

 包行総経理が栄誉市民賞受賞

 また、筑水農機有限公司の包行総経理(筑水キャニコム専務)が、中国・武進区栄誉市民賞を受賞した。
 中国では会社設立から開業まで通常2年掛かるが、同社は昨年3月に会社を設立し、9カ月間で新工場を完成させた点が評価された。 
 同賞は中国の第十一次五カ年計画に企業産業、民生分野などで大きな成果を収め、常州武進経済建設に貢献した人を対象に授与される。包行総経理は「この賞を励みに、期待に応えられるようにまい進していく」と受賞の喜びを述べた。