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生産コスト削減で黒字回復  オーケー食品工業    新工場で生産体制を効率化


 味付けあげ製造・販売のオーケー食品工業株式会社(朝倉市小田、東久保正興社長)の2013年3月期決算は、売上高が前期比2・1%減の86億1300万円で、経常利益が6100万円(前期は2億2000万円の損失)と黒字回復した。
 消費の低迷や、主力商品である味付けあげを使用した「いなり」と競合する同価格帯の食品が増加したことにより、販売数量が減少した。利益面では甘木第二工場の生産体制の効率化に伴い大幅に生産コストを削減したことと、一般経費の削減にも努めたことで、前期に比べ2億8100万円改善した。
 今期は関東エリアを中心に販売先の拡大を図るとともに、消費者の購買意欲を高める商品づくりや小売店への提案営業に注力する。また原材料価格の高止まりや市場の低価格志向が続くなか、物流コストの削減を図ることで、売上高が同2・2%増の88億円、経常利益が7000万円の増収増益を見込んでいる。
 東久保社長は「すでに関東地区の物流改善に取り組んでおり、今夏には関西圏にも着手する計画。また円安を契機に海外からの需要も高まりつつあるため、東南アジアやロシアなどの販路拡大にも注力していきたい」と話している。