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独系自動車部品メーカーが直方に進出  マーレフィルターシステムズ    年内の操業開始目指す


 ドイツの自動車部品メーカー、マーレグループの日本法人である株式会社マーレフィルターシステム(東京都豊島区池袋、山下貴久社長)は4月21日、直方市の上頓野(かみとんの)産業団地に進出すると発表した。
 九州の車体メーカー向けに、自動車用フィルターなどの部品を供給する狙いで、九州進出は初。取得する敷地の面積は2万74百平方m。工場規模や投資額などは未定だが、操業開始は年内を目指したいとしている。供給先のメーカーも未定としているが、北部九州の車体メーカーを中心に、日産九州工場や日産車体九州向けの部品製造などを視野に入れていると見られる。
 同社広報は「国内の自動車生産ラインは九州にシフトしていくと見ている。今後、生産拠点として、重要な位置付けに成長していくことに期待している」と話している。
 同社は1945年設立、資本金37億55百万円。68年にマーレグループの傘下に入り、日本市場向けの産業用フィルターの製造を開始。近年は国内のフィルターメーカーを買収するなど規模を拡大している。前期売上高は約413億円。