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災害時救助者位置のハザードマップを配布  東亜建設技術    鹿児島高専教授と共同開発


 総合建設コンサルタントの東亜建設技術株式会社(福岡市西区西の丘1丁目、原園秀一社長)は、鹿児島工業高校専門学校の疋田誠特任教授(河川工学担当)と災害時の救助者位置を示すハザードマップを共同開発した。9月中に鹿児島県さつま町虎居地区に配布する。
 これまで、同社では洪水や土砂災害のハザードマップを制作していたが、それだけでは援護を必要とする住民の位置が分からず、被害が増えたことから救助者の位置を示すハザードマップを制作した。制作には、06年7月に起きた鹿児島県北部豪雨災害の被害をもとに、ハザードマップの研究をしていた鹿児島工業高校専門学校の疋田誠特任教授(河川工学担当)が携わり、初めに同地区マップが制作された。内容は同地区内を流れる河川を中心に周辺の浸水区域を記載。また、地域住民に協力を得て、災害時に援助が必要な子供、妊婦、高齢者などの要援護者の住居場所や、エリア内の住民の避難場所を記載しているのが特徴。消防署や、警察、公民館長のみの配布だが、浸水区域のみを記載した洪水ハザードマップは地域の住民数千世帯に配布する。同社は今後、九州各地のマップの製作を計画している。