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渡辺通りの14階建て南館着工  電気ビル    総事業費100億円、12年2月完成


 九電グループの株式会社電気ビル(福岡市中央区渡辺通り2丁目、蔵野八郎社長)は、総事業費100億円をかけ、同所に地上14階地下2階建ての「電気ビル南館(仮称)」を建設する。3月2日に着工、完成は12年2月。
 九州電力株式会社が進めている「渡辺通2丁目開発計画」の一環で、場所は通称・渡辺通り沿いの同1丁目交差点北西側。昨年解体した旧・電気ビル別館の跡地に建設する。敷地面積は約5000平方mで、延べ床面積は約3万8000平方m。鉄骨(一部鉄骨鉄筋コンクリート)造りで、高さは67・6メートル。フロア構成は地下2階が駐車場、地下1階~地上2階が商業施設、3階が貸会議室とビジネスライブラリー、4階が多目的ホール、5~6階が経済団体の入居スペース、7~13階は一般オフィス、14階は未定となっている。広さ490平方mの多目的ホールには約500席のロールバックチェア(使用時に椅子の搭載された階段状の観客席が簡単に設営できるシステム)を採用し、椅子を収容することで体育館スペースとしても利用できる。現段階で入居が決まっているのは九州経済連合会、福岡経済同友会などの9団体と福岡銀行渡辺通り支店(現在は同交差点南西側で仮設営業中)。また、交差点に面するビル南側の広場には草花を植え、休憩スペースを設ける。同社開発推進本部リーシング営業部の野田俊一次長は「『天神の南の玄関口』を目指し、オフィススペースへの入居も合わせて、計画を着実に進めたい」と話している。「渡辺通2丁目開発計画」は九州電力本社の敷地2万4000平方mを対象にし、「電気ビル北館」が08年6月に完成。同南館の完成後は同西ビル、同中央ビルを段階的に建て替えていく。