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減収・赤字化に通期予想を下方修正  高田工業所    受注価格下落で


 プラント建設の株式会社高田工業所(北九州市八幡西区築地町、高田寿一郎社長)の13年3月期第3四半期連結決算(4~12月累計)は、売上高が前年同期比0・8%増の285億9900万円、経常損益は前年同期の6億7900万円黒字から4億6800万円の赤字となり、通期の業績予想を減収・赤字化に下方修正した。
 主力の製鉄プラントが減少傾向にあり、原子力やエレクトロニクス関連設備の建設・保全工事が大幅に減少したが、新規開拓に加え、一部の化学プラント、石油・天然ガスプラントの定修工事などによって売上高は微増となった。一方、損益面では、事前工事計画の徹底やコストダウン等を推進したが、価格競争による受注価格の下落が想定を大きく上回ったことから、営業損失は4億3900万円(前年同期は6億8100万円の黒字)、純損失も5億2500万円(同3億3600万円の黒字)となった。
 これにより通期の業績予想も中間期時点からさらに下方修正し、連結売上高は中間期予想比7・3%減の380億円(前期比3・7%減)、営業損益は7億円の黒字から8億1000万円の赤字(前期は10億2900万円の黒字)、経常損益は6億3000万円の黒字から14億8000万円の赤字(同10億4400万円の黒字)、当期純損益は3億5000万円の黒字から12億9000万円の赤字(同5億3400万円の黒字)と、減収赤字化で無配となる見通しに変更した。