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液晶テレビのレアメタル選別機導入  西日本家電リサイクル    リサイクル率向上へ


 家電製品のリサイクルを手掛ける西日本家電リサイクル株式会社(北九州市若松区響町、吉良英司社長)は、今年をめどに液晶テレビからレアメタルを選別するための設備を導入する。
 昨年、液晶テレビが「家電リサイクル法」の対象になって以降、これらの解体、選別は従来のブラウン管テレビ用の設備で対応してきた。専用機械を導入することで、これまで廃棄していた液晶内のレアメタルの選別が可能になるという。これにより、液晶テレビのリサイクル率は、従来の70%程度にまで上がる。
 5月からは、これまで廃棄物だった冷蔵庫内のウレタンを選別する機械を導入し、リサイクル率を85%にまで引き上げている。吉良社長は「すべての製品のリサイクル率が90%を超えられるよう、技術革新に力を注いでいきたい」と話している。
 同社は98年設立。資本金4億円。従業員数は90人。年商15億円。東芝、松下など家電9メーカーの共同出資で設立されたリサイクル専門会社。年間の解体量は約百万t。