NEWS

  • 地域

海底工事の進ちょく率は80%超  北九州市の若戸トンネル    来年3月開通へ


 北九州市の若松、戸畑両区を海底で結ぶ若戸トンネル(延長577メートル)の工事は来年3月に完成する。
 同トンネルは同市若松区の響地区と戸畑、小倉方面を結ぶ臨港道路・新若戸道路(延長4・5キロ)の一部で、洞海湾の水深9~22mを通る海底トンネル。トンネル工事担当の国交省九州地方整備局によると、現在の進ちょく率は80%超。陸上で組み立てた長さ約80mの鋼殻ブロック7基を海上に運び、ウインチタワーなどを使って海底に設置する沈埋(ちんまい)トンネル工法を採用、昨年8月末までにすべてのブロックを取り付けた。坑内では現在、耐火板やドライバーの視線誘導を確保する化粧板の取り付けや、照明、消火設備の設置工事が急ピッチで行われている。
 道路全線の供用時期は現段階で未定だが、若戸大橋開通50周年を迎える来年秋をめどに開通を目指しており、上下4車線、設計速度60キロの自動車専用道路として供用を始める。