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海外ビジネス支援の専門組織発足  九州経済連合会    名称は「九経連IBC」、11人体制


 社団法人・九州経済連合会(福岡市中央区渡辺通、松尾新吾会長)は7月12日、地元企業の海外ビジネスを支援する専門組織「九経連国際ビジネス推進室(略称・九経連IBC)を開設した。
 地元企業の海外進出意欲の高まりを受け、海外ビジネスを民間の立場から支援することを目的に開設された。当初は「アジア進出」を支援する名称だったが、県が「福岡アジアビジネスセンター(略称・ABC)」を開設したことや、よりグローバルに「世界」を視野に入れたことで現在の名称になった。支援の特徴は九経連9百社のネットワークを活用できる点で、必要に応じ松尾会長などによるトップセールスも実施するほか、九経連が締結したMOU(経済交流の覚書)を用いて、各国の経済団体を介してビジネスに取り組める強みがあるという。受け付けた相談は、地元の海外支援組織からなる評価会議の中で選定し、一つずつプロジェクト形式で進めていく。すでに十数件の相談が来ており、台湾のMOUを活用した小ロット輸出事業やネット販売事業の検討に入っているという。
 新田敏之IBC室長は「中小企業の進出を後押しするような支援事業をメインとしたい。会員に限らず、相談に訪れてほしい」と話している。