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法人向けネット接続のIPv6対応を開始  QTNet    追加料金なしで利用可能に


 九州電力グループの通信事業会社、九州通信ネットワーク株式会社(略称QTNet、福岡市中央区天神1丁目、秋吉廣行社長)は4月9日、法人向けインターネット接続サービス「QCNサービス」のIPv6(インターネット・プロトコル バージョン6)対応を開始した。
 現在、インターネット上の住所・番地にあたるIPアドレス(IPv4)の枯渇が迫っており、新しいIPアドレスの規格であるIPv6への移行の取り組みが世界中で進められている。高品質かつ信頼性の高い帯域保証型のインターネット接続サービスであるQCNサービスでは今回、そのイーサネットIP接続サービスにおいて、IPv6接続を従来のIPv4接続と同額にて提供する。IPv6へのスムーズな移行を図るため、IPv4とIPv6の両方に対応した「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」を利用することも可能。
 同サービスは、鹿児島大学学術情報基盤センター(鹿児島市、センター長・森邦彦教授) において、同大におけるIPv6運用技術の確立や新たな通信方式の開発などを目的に、今回の提供開始に先立ち、すでに利用されているほか、今後は、九州大学情報基盤研究開発センター(福岡市、センター長・青柳睦教授)、九州工業大学ネットワークデザイン研究センター(北九州市、センター長・池永全志教授)にも利用される予定。
 IPv6普及・高度化推進協議会のホームページによると、IP(インターネット・プロトコル)とはインターネットにつながるすべてのものが共通して利用する「通信の手順に関する約束事」を指す。IPを技術基盤として共有することで、メッセージの種類や内容、通信手段を問わず、インターネットを利用するすべての人が支障のないコミュニケーションが実現している。