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機械化積立金の戻入で3期連続の黒字  福岡証券取引所    収入は約30%増に


 福岡証券取引所(福岡市中央区天神2丁目、奥井洋輝理事長)の12年3月期決算は、収入が前期比29・6%増の3億617万円、支出が同1・4%減の2億3021万円で収支の余剰が同28倍の7596万円、3期連続の黒字となった。
 みどり証券の脱退で会費は減少し、株式市況の低迷から上場手数料も大きく前期を下回った。だが、システム関係の維持費に充てる「機械化準備積立金」を見直した結果、6千万円が積み立て超過となっていることが分かり、これを特別に戻入れたことが収入増につながった。一方支出の面では、運営費などの経費節減に努めてコストカットに成功。特別戻入れを除いた場合の収支はほぼ均衡の決算となった。
 今期は上場支援事業の展開などで新規上場の実現を図るほか、アジア諸国など海外からの上場誘致にも力を注ぎ、会費、手数料収入の増加を目指していくという。