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森薬品との合併で売上高15%増  九州東邦    医薬品の価格低下で経常利益は36%減


 医薬品卸業の九州東邦株式会社(福岡市東区箱崎ふ頭3丁目、寺園忠勝社長)の11年3月期決算は、売上高が前期比15・1%増の960億2530万円、経常利益が36・1%減の7億9049万円だった。
 昨年4月に同業の森薬品株式会社(宮崎市)と合併したことで増収となったが、医薬品の販売価格が低下し経常利益は減少した。部門別に医薬品部門が16・1%増の944億5千万円、動物薬品部門が56・0%減の6億2千万円、検査薬部門が45・4%増の8億2千万円、介護用品が横ばいの1億1千万円。
 12年3月期見込みは、人材教育の徹底で営業強化を図り、売上高は4・1%増の1千億円。利益面では、親会社の東邦ホールディングス株式会社が熊本県荒尾市に建設した九州東邦専用の物流センター「TBC九州」の6月稼働で、物流コストの削減で経常利益は46・8%増の11億6千万円と大幅な増益を見込んでいる。