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東証1部と福証に上場し、創業の地で上場式  タマホーム    初値、公募価格を大幅に上回る


 ローコスト木造住宅建築施工のタマホーム株式会社(東京都港区高輪3丁目、玉木康裕社長)は3月27日に東証1部と福証に株式を上場し、29日に福岡市中央区天神2丁目の福岡証券取引所で上場式を開いた。
 午前11時30分から始まった式には、同社社員や証券会社などの関係者約60人が出席。奥井洋輝同取引所理事長が玉木康弘代表取締役会長兼社長に上場通知書を交付し記念品を贈った。あいさつに立った玉木社長は「生まれ育った九州、福岡県でこういう席に立って、お世話になった皆様方の前でごあいさつできることは感慨深く、大変ありがたいと感謝している。ただ、上場が目的ではないので、今後はこれを糧にしてさらに飛躍し、福岡、九州のためにタマホームの代表として頑張っていきたい」と述べた。その後、来賓として服部誠太郎福岡県副知事と福岡証券取引所活性化推進協議会長を務める松尾新吾九州経済連合会長が祝辞。奥井理事長が音頭をとり、博多一本締めで締めくくった。
 同社は1998年6月に筑後市で設立。2002年に福岡市博多区に本社移転。03年の中国地方初出店を皮切りに関西、東海へと展開を広げ、05年には東京都に本社を移転。その後関東、東北と全国に展開を広げ、11年には子会社のタマホーム沖縄株式会社が那覇市に展示場を開設し、日本全国47都道府県で出店を完了した。12年5月期の連結売上高は1696億5100万円で、経常利益は40億9700万円。従業員は2923人。
 玉木社長は50年1月4日生まれの63歳。筑後市出身。八女高校―福岡大学商学部卒。73年筑後興産株式会社入社。98年タマホーム株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2011年同会長兼社長に。06年11月から筑後商工会議所会頭を務め、09年12月には経団連に入会。趣味は歴史経済分野の読書。なお、上場時の初値は公募価格980円に対して1700円で、新株発行を含む上場時資本金は37億5475万円。