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東海東京F・Hと共同で証券会社設立  西日本シティ銀行    10年度上期にも営業開始


 株式会社西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、久保田勇夫頭取)は8月26日、東海東京証券株式会社などを傘下に持つ東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社(東京都中央区日本橋3丁目、石田建昭社長)と関係当局の認可等を前提として共同出資による証券子会社を福岡市内に設立することで基本合意した。
 これは両社それぞれの戦略を進めるため、相互補完性のある福岡県内において互いの強みを融合した共同出資の証券会社設立を設立するもの。新会社は、同行が持つ豊富な顧客基盤・店舗網、地域で築き上げたブランド力を活用するとともに、東海東京証券が独立系フルライン証券会社として培ってきた高度なノウハウ・機能を導入し、「地域において最も顧客から選ばれる証券会社を目指す」(同行総合企画部)という。社名は「西日本シティTT証券株式会社(仮称)」。設立などは関係当局の認可を前提にしており、10年度上期の営業開始を予定。出資金額や出資比率、代表者などは未定だが、同行が議決権の過半数を取得。同行の連結子会社、東海東京F・Hの持分法適用会社となる予定。
 同行は08年度からスタートした中期経営計画で「国内トップレベルのサービスを地元で提供し、お客さまとともに栄える九州№1バンク」を目指す銀行像として掲げ、顧客の多様化・高度化するニーズに応えるため、資産運用相談体制の充実や金融商品・サービスの拡充などに取り組む。一方、東海東京F・Hは、証券会社を中核とする金融サービスグループとしての進化を目指し、有力な金融機関との連携強化を通じ、スーパーコミュニティハウスとして地域に密着し、地元に貢献できる体制作りに取り組んでいる。