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東京都の食品卸、マルゼン商事を子会社化  ヤマエ久野    マルゼン商事HDから全株式取得


 九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野株式会社(福岡市博多区博多駅東2丁目、田村哲丸社長)は、マルゼン商事ホールディングス株式会社(東京都千代田区内神田1丁目、春日政彦社長)から食品卸売業のマルゼン商事株式会社(同所、遠藤幸司社長)の全株式を取得し、子会社化する。11月1日に株式取得完了予定。
 ヤマエ久野は九州を中心に酒類・食料品や住宅関連などの卸売事業を展開する一方、関東、関西圏でも酒類・食料品卸売業を拡大しており、前年度からスタートした中期経営計画「NEXT‐K」では九州での深耕と関東・関西圏への進出・拡大を掲げている。マルゼン商事は、関東圏を基盤とした地域密着の事業展開をしており、長年の実績から有力な取引先を有する。子会社化で、両社双方の顧客に対する商品やサービスの提供強化や物流共同化などの相乗効果によって事業基盤の拡大が図れると判断した。
 マルゼン商事は1946年3月設立。資本金5000万円。マルゼン商事HDは49年7月設立。資本金1950万円で、サンカー産業株式会社が40%、グリーンスタンプ株式会社が27・8%出資。子会社の管理のほか、不動産事業を営んでいる。なお、ヤマエ久野では「今回の子会社化が今期業績に与える影響は軽微」と話している。