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来春、登録販売者育成の薬業科開設  福岡医健専門学校    2年制、定員40人


 学校法人滋慶文化学園(浮舟邦彦滋慶学園グループ代表)の福岡医健専門学校(福岡市博多区石城町)は、09年4月、登録販売者を育成する2年制の薬業科を新設する。9学科目になる。
 定員は40人。学校内での授業のほかに、提携しているドラッグストアなど働きながら学ぶ(インターンシップや有償の実務トレーニング)「デュアルシステム」を採用。これによって登録販売者試験の受験にあたって必要な1年以上の実務経験をクリアし、登録販売者資格取得を目指す。登録販売者だけでなく、ヘルスケアアドバイザーや漢方アドバイザーなど日本チェーンドラッグストア協会認定資格なども同時に取得を目指す。
 同校では「東京などにある姉妹校ではすでに薬種商などを育成する薬業科がありノウハウがあったことから、福岡でも前々から設置を検討していた。ドラッグストアの業界関係者にヒアリングしてみても、登録販売者を欲している声は強い。小売業者の参入も含めると、卒業生に対するニーズは大きいと思う」と話している。同学園は、全国に46校ある滋慶学園グループの1つで、96年設立。同校は02年4月開校。理学療法科、作業療法科、スポーツ科学科など医療・健康・福祉の専門学校。
 登録販売者は09年4月の改正薬事法施行でスタートする都道府県認定の国家資格で、薬剤師とは別の新たな医薬品の専門家。一般用医薬品(大衆薬)を販売するために必要な情報提供や相談応需ができるかを確認するための試験に合格する必要があり、受験要件には実務経験1年以上が求められる。試験合格後、勤務する都道府県に販売従事登録すれば、一般用医薬品(第2類、第3類)を販売することができる。同資格の開設によって、コンビニエンスストアやスーパーなど医薬品販売への参入が期待されている。