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来年3月までに大阪、東京に拠点開設へ  ピコセラ    両都市圏での営業強化に備え


 情報通信システムや通信機器の開発、製造、PicoCELA株式会社(福岡市博多区博多駅前3丁目、井上聡志社長)は、来年3月までに大阪府と東京都に拠点を開設する計画がある。
 現在の売上構成の約80%を占めるなど、今後ますます営業需要が見込まれる両都市圏において、円滑で安定的な経営基盤の確立を目指す。開設場所や規模などの詳細は今後詰めていくが、現地のインキュベート施設への入居を含め、早ければ年内に大阪、年度内に東京に開設したい考え。
 井上社長は「Wi-Fi環境を容易に整備できる当社の小型無線中継器が、おかげさまで東京、大阪の大都市圏を中心に導入が進んでいる。設立4年目の今年は、今後に備えた『基盤固めの時期』と位置付けており、拠点開設に伴う人員増強にも力を入れていきたい」と話している。
 同社は九大発ベンチャー企業として2008年8月8日に設立。資本金は千万円。11年3月期売上高は56百万円。従業員数は5人。井上社長は大分県豊後高田市出身。76年3月2日生まれの35歳。九州大学理学部数学科卒、趣味は海釣り、読書。