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本社敷地内にミネラルウオーター工場を新設  ニッツー    製造能力は月3万本


 プロパンガス販売の株式会社ニッツー(飯塚市南尾、前田恵理社長)が総工費約1億6千万円かけ、自社敷地内に建設していたミネラルウオーター工場「ウォーターネットひまわりプラント」がこのほど完成し、2月8日稼働した。
 同社は飲料水製造販売会社ウォーターネット(東京都、湯川剛社長)と提携し、09年12月にミネラルウオーターの配達事業を開始。今年3月にニッツーが創業50年を迎えるのを機に同商品の製造事業に乗り出した。
 新工場は平屋建て床面積約5百平方m。水道水をろ過し、ミネラル分を添加する製造工場と、北側に12リットルボトルを常時3千本貯蔵できる製品倉庫、南側に空ボトルケース2千本をストックする倉庫がある。稼働直後は1日3百本、3月には同6百本に引き上げ、受注に応じて製造量を増やしていく。最大製造能力は月3万本。新工場はウォーターネットの契約先約6千件分の製造を受託し、自社販売と製造・卸事業で初年度の売上高は約3億円を目指す。
 今後、飯塚市と大規模災害時の特別協定を締結し、非常時にはガスと水を提供する方針。前田社長は「災害時に備え、供給できる体制を整えていく。50年の節目を迎え、会社としても転換期を迎える。ガスと並ぶ事業の柱に育てたい」と話している。
 同社は1962年3月創業、資本金1千万円、従業員約30人。前田社長は飯塚市出身、1955年1月13日生まれの57歳。西南学院大学卒。