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本殿が国指定重要文化財に 糸島市の高祖神社


週刊経済2023年11月14日発行号

「県内最古級の神社建築」

糸島市の「高祖(たかす)神社本殿」が9月25日、国指定の重要文化財に指定された。
福岡市と糸島市の境に位置する高祖山(たかすやま)の西山腹にある同神社は、平安時代前期に創建されたと言われている。本殿は天分10年(1541)に建立され、その後元亀3年(1572)と寛文2年(1662)に改修があったものの、身舎軸部、装飾ともおおむね元亀までの姿をとどめている。現存する県下最古級の神社本殿であり、中世に遡る希少な神社本殿遺構として歴史的価値が高いとされて、今回の重要文化財指定に至った。
近年の調査で、1541年、この地を治めた原田隆種が本殿を建立したことが判明。その後江戸時代にかけて改修され、現在の姿となった。県内の神社建築では大宰府天満宮の志賀社本殿(国指定重要文化財)に次いで2番目に古い。