NEWS

  • 地域

朝倉郡東峰村にメガソーラー建設  ウエストホールディングス    総事業費6億円、7月完成


 太陽光発電システム施工大手の株式会社ウエストホールディングス(東京都新宿区西新宿3丁目、吉川隆代表取締役会長)は3月6日、総事業費6億円をかけ、朝倉郡東峰村で出力18百キロワット(kW)の発電装置(メガソーラー)の工事を着工した。
 7月から開始する再生可能エネルギー全量買い取り制度に合わせ、7月下旬から8月上旬の稼働を目指す。大分県境に近い同村宝珠山地区にあるぼた山跡の村有地約3万5千平方mに、約8千枚の太陽光パネルを設置。一般住宅に設置する太陽光パネルを平均3kWとした場合、6百戸分に相当する出力約18百kWを発電し、電力は九州電力に全量売電する。同社では、全国250カ所で太陽光発電所を建設する予定で、東峰村はその第一号。同地を村から20年契約で借り受け、売電額の一定割合を賃料として同社が支払う。電力会社への売電価格は現在のところ未定だが、九州電力の買い取り金額は全国で一番高値になるとのことで、業界関係者の中では、「1kW当たり40円前後」との見方が強い。同社では1kW当たり35円を採算ラインに設定し、収益性を確保する。
 同社の前身は1984年に広島市で設立した西日本鐘商株式会社。リフォーム業を中心に事業拡大し、05年6月にJASDAQ上場。2006年3月に同社を設立し、持ち株会社体制に移行した。資本金は20億876万円。グループ会社に株式会社ウエスト、株式会社ウエストエネルギーソリューション、株式会社ハウスケア、株式会社ハウスドクターがある。11年8月期の連結売上高は前年比4・6%減の220億円、経常利益は5・5%増の13億2千万円、当期純利益は10・3%減の10億円。