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春日市に同社3カ所目の有料老人ホーム   悠楽    12月1日オープンで、41室


 筑紫郡那珂川町今光8丁目で有料老人ホームを運営する株式会社悠楽(権藤光男社長)は、春日市春日2丁目の地下1階地上3階建ての社員寮を改修し、12月1日にデイサービスを併設した有料老人ホームをオープンする。
 場所は春日公園南側にある春日神社の北東側住宅地で、日本地研株式会社(福岡市博多区諸岡5丁目、福田久弥社長)の社員寮を約1億3千万円かけて改修した上で賃借するもの。敷地面積1166平方m、延べ床面積1210平方m。地下1階が25台収容の駐車場、地上1階がデイサービスセンター、2、3階が居室となる。また、新たにエレベーター1基、1~3階の各階に身障者用の浴室を設置し、食堂などを備える。 名称は「ゆうゆうシニア館・春日公園」。
 居室は専有面積13・8平方mのAタイプ29室と14・9平方mのBタイプ12室の41室。各室ともベッド、洋服ダンス、トイレ、洗面台を備え、冷暖房完備。また、天井、壁材、床材の内装にFFCテクノロジーと呼ばれる技術で免疫加工した建材を使用するなど。健康や環境に配慮した免疫住宅で、九州の有料老人ホームでは初めてという。
 料金は食費、管理費などを含み、Aタイプが月額14万2千円、Bタイプが14万5千円。入居一時金や敷金は不要。食事は九州医療食株式会社が提供する。また、介護スタッフが常駐して24時間体制で対応する。提携病院は福岡徳洲会病院樋口病院。
 同社は2002年4月の設立で、資本金は33百万円。従業員はパートを含み65人。同所で46室の介護付き有料老人ホーム「ゆうゆうシニア館・那珂川」を運営し、今年5月には(医)専心会から春日市須玖南4丁目の施設の運営を譲り受け、同社2番目の有料老人ホーム「ゆうゆうシニア館・菜の花」としてオープンした。今回開設する施設が3番目となる。3棟合わせた売上高は、4億5千万円の見込み。
 権藤社長は1946年1月13日生まれの64歳。嘉麻市稲築町出身で、福岡大学商学部卒。71年に福岡シティ銀行(現西日本シティ銀行)に入行し、志免支店長、田川支店長などを歴任。02年3月に同行を定年退職し、同年4月に同社を設立した。銀行時代に北九州市の株式会社不動産中央情報センターに代表取締役副社長として出向した経験を持つ。同社は全国に先駆け住宅型有料老人ホーム「ゆうゆう壱番館」を開設しており、同社での経験が起業のきっかけとなったという。趣味はゴルフ、ジョギング、読書。