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春吉2丁目に9階建サービスアパートメント  東京都の都市デザインシステム    総事業費10億円


 不動産建築企画・コンサル・開発の株式会社都市デザインシステム(東京都渋谷区、梶原文生社長)は、株式会社D・R・M(東京都渋谷区、宮本博史社長)と共同で、約10億円をかけて、福岡市中央区春吉2丁目に、商業フロアを併設したサービスアパートメント方式の9階建て賃貸マンションを建設する。来年7月にオープンする。
 サービスアパートメントとは、主に長期滞在者向けにホテル並みのフロントサービスを受けることができ、各部屋には家具や家電製品、什器などがあらかじめ揃っている賃貸マンション。同社によれば、商業フロアを併設した本格的なサービスアパートメントは福岡でもはじめてという。同町の那珂川に面した敷地面積約722平方mに、建築面積約360平方m、延べ床面積約1,700平方mの建物を建設。1、2階は可変できる10区画の商業フロア、3階から9階が全29室の居室になる。居室の間取りは、約29平方mから約53平方mで、1DKや1LDKなど5タイプ。各部屋には家具、家電、什器のほか、キッチン小物などが揃っているほか、24時間管理によるフロントサービス、共用施設(ラウンジ、4階に計画)も利用できる。デザイン性や居住性を強みに差別化を図り、東京や九州各地からの長期滞在者、繁忙期の補充員、デザイン関係者のアトリエなどの利用を狙う。2週間から3カ月といった利用を主に想定するが、1泊からの利用も可能という。
 商業フロアは、現在リーシング中で、アッパー層をターゲットに和食レストランやワインバーなどを構想している。ビルは1棟売りを計画しているが、運営は自社で手掛ける考え。
 同社は1992年6月設立。資本金は9億5,487万円。従業員は145人。首都圏を中心に、コーポラティブ(※)ハウスおよびコーポラティブヴィレッジを展開。老朽化したホテルのリノベーション実績もある。福岡市内および近郊でもコーポラティブハウス、コーポラティブビレッジなどを展開している。
※コーポラティブ方式…自ら居住するための住宅を建設しようとする者が組合を結成し、共同して事業計画を定め、土地の取得、建物の設計、工事の発注その他の業務を行い、住宅を取得、管理していく方式。