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日本医師会・横倉義武会長の就任祝賀会  九経連・松尾会長ら    地元経済界や医療界など300人が出席


 4月1日付で第19代日本医師会会長に就任した横倉義武氏(弘恵会ヨコクラ病院理事長=みやま市高田町)の就任を祝う会が11月16日、福岡市中央区渡辺通1丁目のホテルニューオータニ博多であり、代表発起人を務めた松尾新吾九州経済連合会会長や小川洋県知事、福岡県医師会の松田峻一良会長ら300人が出席し会長就任を祝った。
 今回の祝賀会は松尾九経連会長が代表発起人を務め、横倉会長と同級生の44年生まれの修猷館高校OBで作る申年の会(代表=日名子泰通医療・介護・教育研究財団理事長)が経済界や医療界に呼びかけて開催した。当日は福岡商工会議所の末吉紀雄会頭の開会あいさつで始まり、松尾会長、小川知事、松田県医師会会長らがそれぞれ祝辞を述べ、今後の活躍に期待を寄せた。また、福岡銀行の谷正明頭取が鏡開きの発声、西日本シティ銀行の久保田勇夫頭取が乾杯の音頭をとり、日本医師会では62年ぶりとなる九州出身の会長就任に祝杯を挙げた。
 会場であいさつした横倉会長は「この10年間、日本の医療界を取り巻く環境は厳しさを増し、都市部、郡部双方で地域医療の再構築が求められている」とした上で、「昭和36年に制度化した国民皆保険制度は日本の経済成長、社会の安定を支え、世界中で高い評価を得ている。国民が必要なときに必要な医療を受けられる現行制度の維持に向け、リーダーシップを発揮していきたい」と意気込みを語った。
 横倉会長は1944(昭和19)年8月9日生まれの68歳。福岡県出身。修猷館高校―久留米大学医学部卒。久留米大学講師などを経て90年弘恵会ヨコクラ病院院長、97年から同理事長。医師会の活動では02年県医師会副会長、06年同会長、10年日本医師会副会長、12年4月に第19代日本医師会会長に就いた。九州出身の医師会長としては第7代会長を務めた谷口弥三郎会長(熊本医科大学)以来62年ぶり。横倉理事長が経営するヨコクラ病院は45年10月当時の三池郡高田町の要請で高田村中央診療所として開設、66年に現在のヨコクラ病院に改称。現在の病床数は199床。診療科目は内科や外科、心臓血管外科など12科。糖尿病や肝臓病などの特殊外来、フットケアや禁煙など専門外来などがある。そのほか、介護老人保健施設「アルテンハイムヨコクラ」や特別老人ホーム「常昭苑」なども運営している。