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新規施設開設やサービスの質向上で増収   シダー    今期は増収増益見込む


 全国でデイサービスセンター、介護付有料老人ホームを展開する株式会社シダー(北九州市小倉北区大畠1丁目、山崎嘉忠社長)の2011年3月期決算は、売上高が前期比5・0%増の87億46百万円、経常利益が29・6%減の2億95百万円で増収減益だった。
 デイサービス、介護付有料老人ホームをともに2施設開設したほか、既存施設のリニューアル、サービスの向上で施設稼働率が上昇して増収。利益面では人員配置や業務手順の見直しなど利益率改善に努めたが減益だった。
 事業別にみると、デイサービス事業は甲府市、松山市にデイサービスセンターを開設し、売上高が3・7%増の32億91百万円だった。施設サービス事業は秋田市、長野県茅野市に介護付有料老人ホームを開設。施設稼働率の向上に努めた結果、新規施設を含むすべての居室数に対しての入居率が91・0%、売上高は6・6%増の47億7百万円だった。
 今期は介護付有料老人ホームを3施設開設予定。コンプライアンスを重視した施設運営と内部管理体制の整備や強化を進めるとともに、社員教育や研修に注力し、顧客満足度の向上に取り組む。東日本大震災に関わる補修費用や関東地区の計画停電によるサービス提供時間の短縮など不確実な要素を考慮し、売上高は6・6%増の93億21百万円、経常利益は8・4%増の3億2千万円の増収増益を見込んでいる。