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新規出店奏功し増収増益  プレナス    既存店も回復基調に


 持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」を展開する株式会社プレナス(福岡市博多区上牟田1丁目、塩井辰男社長)の2011年2月期連結決算は、売上高が前期比4・2%増の1225億14百万円、経常利益は同4・3%増の60億35百万円で増収増益だった。増収は3年ぶり、増益は6年ぶり。
 営業利益は57億49百万円で同4・9%増、当期純利益は、減損損失を6億73百万円計上したことなどで、同17・4%減の24億28百万円。
 「ほっともっと」の既存店売上高は通年で前期比98・5%と前年を下回ったものの、「11月以降は回復基調にある。経済情勢の上向き感、キャンペーン、品ぞろえなどが奏功したのでは」(同社)という。通期の新規出店は111店舗、退店75店舗で、店舗数は36店増の2679店舗。店舗数の増加による増収に加えて、新規出店数が前期比で減少し、出店費用が抑えられたため営業利益、経常利益で増益となった。今期は売上高で前期比6・1%増の13百億円、経常利益で同14・3%増の69億円を目指す。
 弁当売上げ1食につき1円の支援
 また同社は4月15日から、「ほっともっと」において東日本大震災の復興支援活動として、弁当1食の売り上げにつき1円の支援を開始した。
 「1食1円プロジェクト」と題して、来年3月末までの約1年間実施する。「ほっともっと」は3月末現在で全国に2485店舗あり、弁当の売り上げは1年間で約3億食あるという。
 同社はこれまで、5千万円の義援金の拠出の決定や、被災地での炊き出しなどを行っている。