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新社長に長男の石田徹常務が昇格へ  日創プロニティ    石田社長は代取会長に


 福岡証券取引所の新興市場Qボードに上場する金属製品加工の日創プロニティ株式会社(福岡市南区向野1丁目、石田利幸社長)は、10月10日開催の取締役会で石田社長の長男、石田徹常務が社長に昇格するなどの役員人事を内定した。創業者である石田社長は代表権のある会長に就く。
 今後の経営環境の変化に迅速に対応し、経営体制の一層の強化を図る狙い。トップ交代のほか、専務取締役営業部長に大里和生常務取締役執行役員営業部長、常務取締役製造部長に松尾信幸取締役執行役員製造部長が昇格。取締役管理部長に猪ノ立山住夫管理部次長が就任する。11月27日開催予定の定時株主総会とその後の取締役会で正式決定する。
 石田徹次期社長は福岡県出身。1971(昭和46)年5月22日生まれの43歳。福岡県立太宰府高校卒。92年6月日創工業有限会社(現日創プロニティ) 入社。2003年9月日創工業株式会社取締役、05年4月同営業推進部長、07年4月日創プロニティ取締役執行役員営業推進部長を経て、08年11月常務取締役執行役員管理部長に昇格。10年4月から今年9月まで品質管理部長兼務。
 同社は1983年9月設立。資本金11億7696万円。従業員82人。金属加工の中でも、特に取引先ごとの仕様に応じた「オーダー加工品」に特化し、加工設備の充実と加工アイテムの増加で成長し、07年8月福証Qボードに上場。国の再生可能エネルギーの固定価格買取制度開始で、13年8月期以降、太陽電池アレイ支持架台など太陽光発電関連製品の需要が増加し、大幅に業績が拡大。同日発表した14年8月期決算は売上高が前期比22・4%増の78億1900万円、営業利益が2・3%増の28億2800万円、経常利益が3・2%増の28億4400万円、当期純利益が39・6%増の21億8500万円だった。今年3月には東日本の製造拠点として福島工場が完成している。