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戸畑区一枝にサービス付き高齢者向け住宅   第一交通産業グループ    北九州市では初めて


 第一交通産業グループ(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)は4月1日、同市戸畑区一枝2丁目にグループ初となる4階建てのサービス付高齢者向け住宅の建設に着手した。
 隣接する医療機関やドラックストアと連携して「複合ケア開発プロジェクト」として取り組むもので、サービス付き高齢者向け住宅は同市初。場所は九州工業大学南側、明治学園高校近くの一枝小学校北側隣接地。敷地面積は2133平方mで、延べ床面積は3218平方m。名称は「エスパレス一枝」で、居室数は49室。来年1月の入居開始を目指す。
 連携する施設は、隣接するかめざき内科クリニック(亀崎文彦院長)、(医)藤崎歯科医院(藤崎隆生院長)、サンキュードラッグ一枝店。クリニックの医師がホームドクター、ドラックストアが健康増進アドバイザーとして連携する。また、リハビリ特化型のデイサービス施設と居宅介護支援事業所を併設する計画で、地域に開かれた「ヘルスケアネットワーク」の交流拠点を目指す。これに伴い、グループの株式会社第一ケアいこい(北九州市小倉北区日明5丁目、大塚泉社長)は、同日付で株式会社アブロステーション(同、内田剛社長)から訪問介護事業を譲り受け、地域密着型サービスを強化する。
 施設内にはこのほか、大浴場や炭酸泉の足湯、食事をしながら家族団らんを楽しめる専用室などを設け、2階にはオープンキッチンのレストランを設置する。家賃は月4万8000~11万8000円で、オプションで食事や介護、家事などの高齢者生活支援サービスが受けられる。同グループでは、北九州市、福岡市、別府市、下関市、岩国市、市川市の6拠点で訪問介護事業を展開。北九州と福岡の両市で介護付有料老人ホーム、北九州市でグループホームを運営しており、こうしたノウハウを生かして介護サポートや看護サービスを提供する考え。
 サービス付き高齢者向け住宅は、日常生活や介護に不安を抱く高齢単身者や夫婦だけの世帯のため、バリアフリー構造などハード面の一定基準を満たし、介護・医療と連携したサービス面も提供する施設。国土交通省と厚生労働省の共同所管で、心身に不安を抱える高齢者が安心して暮らせる住まいとして2011年10月に制度化された。