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常設のショールームを開設  NTTコムウェア九州    九州市場向けを強化


 情報通信システム開発、NTTコムウェア九州株式会社(福岡市博多区御供所町、堤俊博社長)は3月25日、本社が入居する「大博通りビジネスセンタービル」6階にショールームを開設した。
 これは4つの得意分野確立でNTTグループ向けの受注を中心に堅調な業績基盤を築くなか、02年10月の分社以来掲げる“地域社会への貢献”のもと、九州の企業や自治体に向けての展開を強化する一環。昨年からコムウェアグループの製品・サービスを九州市場向けに再整理した会社案内の作成やHPのリニューアルを進めており、実際に体験ができる常設のショールーム開設で、さらに広くそのソリューションの浸透を図っていく。
 ショールームは展示スペースが約26平方m、応接室が約10平方m、スタッフルームが約10平方m。展示スペースには9台のパソコンおよび関連機器を配置している。展示するのは(1)「持ち出し管理」や研究所、病院、分析センター向けの「検体チューブ容器識別管理」といった、無線タグなどによって識別、管理するRFIDソリューション(2)勤務管理や文書決済などのオフィスソリューション(3)幅広いシステムに適用可能な多要素認証プラットフォーム「EVE‐MA(指紋認証)」(4)紙地図感覚でのGIS活用を可能とする「タンジブル災害情報管理システム」(5)救急車と複数の病院をリアルタイムで結び医療情報を共有できる「モバイル・テレメディシン・システム」など。また、「Home ICT(写真連動サービス/DLNA連動サービス)」や「顔画像による関係推定技術」、「3Dデジタルサイネージ」といった次世代基盤技術も参考展示している。開館時間は平日の午前10時~午後5時で、要予約。
 同社では、特に4月に全国で初めて東京消防庁池袋都民防災教育センターに導入された「タンジブル災害情報管理システム」や、全国的に導入が広がる「モバイル・テレメディシン・システム」、「検体チューブ容器識別管理」などを今後の重点商品と位置付ける。「タンジブル災害情報管理システム」は、6月10、11日開催のIT関連の展示会「ビジネスシヨウ九州」の出展社セミナーで講演予定(10日午前11時~12時)。古川実営業部長は「多彩なラインナップを誇るコムウェアグループのソリューションを地元・九州の多くの方に体感してもらえれば」と話している。