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市博物館がリニューアル、金印PRを強化  福岡市    利用者2割増の12万人へ


 福岡市は11月3日、早良区百道浜の福岡市博物館をリニューアルオープンした。
 90年10月の開館以来、常設展示室を含む全面改装は初めて。総事業費は約5億5000万円。ポイントとしては、展示品の目玉である志賀島から出土した国宝「金印」がこれまで目立たなかった点を反省し、金印の専用個室ブースを設けた。また、福岡の歴史を年代順に分けて展示し、新たに「山笠」などのコーナーを設置。展示品の解説が見られるスマートフォン向けアプリ「てくてくミュージアム」の供給を始めたほか、タブレットを介して展示品の情報を読み取る「AR(拡張現実)」も導入するなど、ITインフラを整備した。開館時間は午前9時から午後5時。入館料は200円。初年度は前年比20%増の利用客12万人を目指す。
 リニューアル当日は開館式典が開かれたほか、当日に限り無料で一般開放した。博物館管理課は「ユニバーサルデザインを意識し、展示ルートやトイレなどの共用部を使いやすく見直した」と話している。