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小麦粉出荷数伸び2期ぶり増収増益  鳥越製粉    副産品価格堅調で大幅増益


 製粉業地場大手の鳥越製粉株式会社(福岡市博多区比恵町、高峰和宏社長)の13年12月期連結決算は、売上高は前期比3・7%増の217億3700万円、経常利益は同15・2%増の19億7600万円で増収増益だった。
 小麦粉の出荷数量が増加したことに加え、製品価格の値上げもあって主力の製粉事業の売上高が同5・2%増の117億3300万円と好調だった。また、食品事業でも加工食品の売り上げなどが伸び、同2・2%増の70億5000万円。飼料事業のみが同34・6%減の1億300万円となったが、連結業績への影響は小さかった。また、電力費や物流費などがコストアップした一方で、利益に大きく影響する副産品価格が堅調で、増収とあいまって利益を底上げした。当期純利益は同20・6%増の11億7100万円。
 今期の見通しでは、売上高は前期比5・4%増の229億円、経常利益は同0・2%増の19億8000万円で増収・微増益を見込む。小麦の原料価格が円安の影響等で高騰していく可能性もあり、利益面は厳しく見積もっている。