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小倉北区神岳に3階建て複合型社会福祉施設 認定NPO法人抱樸


週刊経済2023年12月12日発行号

総事業費は約13億円

ホームレス支援などの認定NPO法人抱樸(ほうぼく・北九州市八幡東区荒生田2丁目、奥田知志理事長)は、約13億円かけ同市小倉北区神岳1丁目に3階建て複合型社会福祉施設を建設する。着工は来年1月、完成予定は2025年4月。
22年3月に取得した特定指定暴力団工藤会本部跡地に建設する。建築資金は金融機関からの借り入れのほか、(公財)日本財団(東京都港区赤坂1丁目、笹川陽平会長)による助成や全国からの寄付なども活用する。敷地面積は1782㎡で、建築面積は1167㎡。建物は鉄筋コンクリート造りの3階建てで、延べ床面積は2771㎡。1階がカフェやレストラン、多目的ホール、よろず相談窓口、2~3階が50人定員の救護施設となる。救護施設は、身体または精神に障害があり日常生活が困難な要保護者を入所させる。奥田理事長は「これまで家族が担ってきたさまざまな機能を地域社会全体で担う場所にしたい。災害時の避難所としても機能できれば」と話している。
同法人は2000年11月設立。炊き出しなどのホームス支援、グループホームやデイサービスセンターの運営、北九州市から委託を受けての生活相談事業など全27事業を展開する。