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女子中・高校を6階建校舎に建替   中村学園    講堂併設し来秋完成


 学校法人中村学園(福岡市城南区別府5丁目、中村量一理事長)は、同市城南区鳥飼7丁目の中村学園女子中学・高校を講堂併設の地下1階地上6階建校舎に建て替えている。完成は来年秋。
 校庭をはさんで現校舎の反対側の南側の敷地に建設しているもので、開校50周年に当たる来年度の完成を目指して建設しているもの。延べ床面積は約1万8000平方mで、このうち新校舎が約1万5000平方m、講堂棟が約3000平方m。新校舎の地下1階は機械室で、1階は事務室、食堂、特別教室(実習室)4室など。2階は生徒昇降口、教務室、特別教室、保健室、図書館などで、生徒は2階から出入りする構造になる。3~5階が普通教室あわせて36室と特別教室7室、同時展開室(小規模教室)5室。6階は音楽教室2室と同時展開室3室。講堂棟は、1階が来客用玄関、大会議室と約150人収容できる約230平方mのマルチホール。2階からが講堂で、3階席まで設けて、席数は1680席。また、別棟として円筒型の示範室(調理実習室)を建設。 学園祖・中村ハル氏が考案した階段教室で、各席から調理する手元が良く見える構造になっている。床面積は188平方mで、約100人収容。建物全体では、省エネルギーで環境に配慮した構造を採用。中庭や校舎屋上に緑化を施し、校舎の中心に吹き抜け空間を設けて積極的に自然換気を取り入れるなど空調運転期間を短縮を図る。また、校舎は全面ガラス張りだが、室内に入る熱を低減する特殊ガラスを採用することで、空調負荷の低減を図る。このほかにも雨水利用の節水システムや照度・人感センサーを利用した証明システムなどを採用する。なお、新校舎は来秋完成するが、来夏からは現校舎の解体工事、その後のグラウンド整備を進め、工事全体の完成は同年7月中旬になる見込み。