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太陽光発電と鉛蓄電池をセット発売  ウィンドレンズ    夜間電力10時間分


 九州大学発のベンチャー企業で風力発電機製造・販売の株式会社ウィンドレンズ(筑紫野市上古賀3丁目、高田佐太一社長)は、8月18日から太陽光発電システムと鉛蓄電池のセット商品を発売した。
 計画停電などが懸念される現在、高性能のリチウムイオン仕様の蓄電池が規模の大きい企業を中心に販売を伸ばしている。しかし、依然として価格が高いため、同社では設置スペースは取るが低価格の鉛仕様にすることで、小規模の工場や商店などの需要を狙う。商品は6kW出力の太陽光発電システム、インバーター、最大19・2kWの蓄電池がセットで150万円(施工費含まず)。蓄電池のみは60万円。蓄電地は244mm×522mm×240mm。リチウムイオン仕様と比較して3割ほど安く設定している。6~7時間で満充電し、夜間電力として10時間使用することができるという。年内まで1割引きのモニターセールも実施中で、年間50台の販売を目指す。同社では、「再生可能エネルギーの中でも需要が大きい太陽光発電システムを取り扱うことで、主力の風力発電機とのセット商品なども今後開発していきたい」と話している。
 同社は2008年4月設立。資本金は6百万円。従業員は6人。2012年2月期の売上高は3億2千万円。高田社長は1951年7月11日生まれの60歳。兵庫県尼崎市出身。ポンプメーカーの株式会社酉島製作所(大阪府高槻市)で大型風力発電機の設置に携わる。退職後、九州大学研究グループの大屋裕二教授から誘われて、同社を立ち上げた。