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大幅なコスト削減で経常は黒字転換  井筒屋    消費者の買い控え傾向続き減収


 株式会社井筒屋(北九州市小倉北区船場町、影山英雄社長)の2011年2月期第3四半期決算は、売上高が前期比7・7%減の652億9千万円、経常利益は3億75百万円の赤字から14億53百万円に黒字転換した。
 雇用情勢や所得水準の厳しさが続き、消費者の買い控え傾向で減収だったが、大幅なコスト削減など収益構造の転換で利益面は総じて黒字化した。
 店舗別にみると、本店は昨年10月、創業75周年の記念商材やプレミアム商品券を発行し、同月の売上高が前年を上回った。コレットは、20代の女性を対象にした婦人服売場をオープンし、九州初や北九州初のブランドを集積し、集客力を強化した。グループ全体では、顧客基盤の強化を図るため、カード会員獲得を推進し、分割払いにもポイントが付く新サービスを開始し、顧客満足度の向上に努めた。通期は売上高が6・9%減の9百億円、経常利益が8・3倍の23億円を見込んでいる。