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大型LNG受入基地の建設・運営会社を設立  西部ガスと九州電力    社長は川原西部ガス取締役


 西部ガス株式会社(福岡市博多区千代1丁目、田中優次社長)と九州電力株式会社(同市中央区渡辺通2丁目、眞鍋利應社長)は、4月1日付で北九州市響灘地区で大型LNG(液化天然ガス)受入基地(ひびきLNG基地)を建設・運営する新会社「ひびきエル・エヌ・ジー株式会社」を設立した。社長には川原道憲西部ガス取締役が就任した。
 本社は西部ガス本社内に置き、資本金は4億円(西部ガス90%、九州電力10%)で百億円までの増資を計画している。事業内容はガス事業、LNGの受入・貯蔵・気化・加工および供給事業他。事業開始(予定)は2014年11月。
 川原社長は福岡県出身、1950(昭和25)年3月25日生まれの60歳。福岡大学工学部卒。72年4月西部ガス入社。2百5年6月理事営業統轄本部北九州支社導管保安センター所長、06年9月同総合企画室部長、07年4月同総合企画室基盤整備計画プロジェクト室長、08年4月同室基盤整備室長、同年6月執行役員同室長、09年5月基盤整備プロジェクト部長兼任、同年6月取締役就任。
 西部ガスは、ひびきLNG基地の建設・稼働で天然ガス供給基盤を大きく改善し、経営基盤の強化を目指す。一方、九州電力はひびきLNG基地計画への事業参画により、グループ会社が保有・運営する戸畑LNG基地のバックアップ機能を確保でき、電力の安定供給が図れる。両社は「新会社の設立を通じて、天然ガスの安定供給体制をより強固なものとし、低炭素社会の実現に貢献していく」としている。
 ひびきLNG基地は、北九州市若松区の響灘地区に大型LNG船の受け入れが可能な大型LNG受入基地で、敷地面積は約25万平方m。18万klのLNGタンク2基を設置するほか、LNG気化器、ローリ出荷設備、外航LNG船受入バースなども備える。今年6月に着工、2014年11月の稼働。総投資額は約7百億円。